盛岡地域地場産業振興センター【振興事業ニュース】平成18年3月        

 〈地場産業対策事業〉盛岡地域観光産業活性化フォーラム開催

【写真】「盛岡西部地区の観光産業活性化策」をテーマに講話するリージョナル・プランニングの前田豪代表


 (財)盛岡地域地場産業振興センター主催の盛岡地域観光産業活性化フォーラムは2月24日、つなぎ温泉のホテル愛真館で開かれ、盛岡手づくり村計画等を手がけた(株)リージョナルプランニングの前田豪代表が「提言:盛岡西部地区の観光産業活性化策」をテーマに講演を行い繋温泉・小岩井農場・盛岡手づくり村の際だたせと連携で、東北中央を代表する広域観光ルートを目指すことを出席した観光産業従事者、関係者ら約50人に訴えた。

また、具体的に盛岡西部地区の観光施設に対し、以下のような、具体的な提案を示した。

●繋温泉の磨き方は
小さくとも観光スポットを増やすこと。
少しずつ観光客にも魅力的な店舗を増やしていくこと。
宿泊施設においては自分の敷地や建物の内側だけでなく、外側も飾ること。
●小岩井農場の磨き方は
小岩井農場の製品の質を一層高めるとともに、その生産風景を見られる様にし、生産地ならではの新鮮な製品が買えるということにこだわることで一流の世界標準たらしめる。
●盛岡手づくり村の磨き方は
一流の職人が真剣に製作する光景が目の当たりに見ることができる、国内唯一の本格的工芸村。世界的に見ても上質で、観光的にもインバウンドを満足させうる大きな魅力を持っている。その技術を更に上げ、本来のターゲットを見失うことなく今後は順次工房を増やしていき、組み合わせによる生活提案の多様性と質を高める。

 また、講演の後開催したシンポジウムは講師の前田氏がコーディネーターをつとめ、佐藤義正氏(国際観光旅館連盟会長・つなぎ温泉観光協会会長)、宮健氏(中小企業診断協会岩手県支部長)、平塚正隆氏(JTB東北盛岡支店長)、石井幸夫氏(繋町内会長)、村上幸子氏(マ・シェリ編集長)、喜多正敏氏(盛岡地域地場産業振興センター専務理事)の5名をパネラーとして迎え以下のような観光産業の活性化に対する熱い思いを語った。

佐藤氏「交流人口を増やすために、イベントなどいろいろなことをやって、行政も地元も地域の人たちも一緒になって、もっともっと観光客を呼び込むことを考えながら、観光を中心とした産業の振興をしていかなければならない。

宮氏「50年先を見込める若い人たちに地域づくりを担ってもらうにはどうしたらいいか。これが地域づくり、観光地づくりの1つの大きな命題ではないか」

平塚氏「来年から団塊の世代の退職ということが言われている。そういった中で、やはりキーワードは健康であろう。それから趣味、癒し、といった滞在型のモデルプランを繋と手づくり村で作っていただきたい。」

石井氏「繋は遺跡がたいへん多い地域で4000年も前からの遺跡がある。これは世界でも有名で、観光客誘致には小さくてもいいから遺跡の展示資料館などが必要である。」

村上氏「観光施設のサービスの質は、もてなし過ぎとかではなく、必要なときに必要なものを、欲しいものを提供してくれる、そういうものが求められているのではないか。素朴さとか温かさというのは黙っていてもあるし、それは自然と出せるものだと思うが、それプラスアルファのサービスというものが大事になってくる」

喜多氏「観光地づくりは実学、実業で生きているわけで、一つひとつ形にしていくことが結局は50年、 100年につながるのではないか。過去には何度も観光振興のシンポジウム、フォーラムを行っているがその結果、何か1つでも前に進む。そういう取り組みをしないと、社会的にエネルギーのロスなので、今日の結果、何か1つでも2つでも前に進むか、これが大事だと思う」

 地場産業振興センターでは、フォーラムの講演とシンポジウムの内容を記録した報告書を作成し観光関連施設等に提供することで、今後の観光産業の活性化策に役立ててもらうこととしている。



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